「どれ乗る? って、俺らもう乗り尽くしてるけど」
「んー…ぁ! これ!」
「またジェットコースター? …好きだね、お前」
「だめ…?」
蓮は少し照れくさそうに「別に」と返事をした。
そんな蓮が可愛くて、あたしは小さく微笑んだ。
ジェットコースターは30分待ちと、少し長かったけど案外あっという間だった。
毎回、あたしと蓮は運がよくて一番前の席だ。
ジェットコースターに乗り終われば、あたしと蓮はベンチに座る。
「ぁー疲れたー」
「早いよぉ…」
「だってお前…一番最初にジェットコースターって体力使うんだぞー精神的な」
「…ごめんね」
「バァカ、んなの気にしてたらここに来た意味ないだろ」
「///」
「次、何に乗る?」
「じゃ、じゃあ! カーレース!」
「よっしゃ!」
蓮はあたしの手をギュッと握り、歩き出す。
こういうところ…学校の女の子が見たら、全員が蓮を好きになってると思うんだ。