お母さんの言っていた焼き鳥屋に着けば、そこには蓮と堤さんが働いていた。
「…」
一緒の…バイト、なんだ…。
ねぇ、蓮…。
隠し事、知っちゃったよ。
でも…
全然嬉しくないんだ。
なぜか、涙が止まらなかった。
蓮…
君とのこの距離を埋めるには、どうしたらいいですか。
とてつもなく、
君に抱きしめて欲しいです。
家に帰れば、あたしはお風呂に入ってベッドに飛び込んだ。
明日…学校行く気分じゃないよ。
──プルルル
ケータイの着信音が鳴り響く。
この音…
誰かなんてわかってる。
「…バカ蓮」
あたしは電話に出ないで、電源をきった。