「そ、れは…」


真っ直ぐな瞳…

この瞳に、あたしは弱い。

言わないといけなくなっちゃう…。


「バカだなぁ、蓮。夢だよ〜」

「…」

「ほら、戻ろ?」


蓮は、立ち上がろうとするあたしをギュッと抱きしめた。


「無理して笑うな」

「…ッ」


お見通し…だった。

彼に、あたしのキモチなんて…。



この温もりが、嬉しくてしょうがない。

愛しくて…しょうがないんだ。



「桃…ごめんな」

「…」

「ごめん」


そう、何度もキスを繰り返す。