…んっ…。
「…あれ…」
あぁ…あたし、寝ちゃったんだ。
…ん?
なんか右肩が重い…。
そっと右を見ると、蓮があたしの肩に寄りかかって寝ていた。
「っ?!?!」
「んっ…」
「れ、蓮??」
「ぁ、起きた」
「え…??」
「午前の授業、全部サボってんじゃねーよ」
「え…」
ぁ、そのまま寝ちゃって…
もぅ、昼休みなんだ…。
「れ、蓮だってどうせ寝てたんだから…同じじゃん」
「…夢みた」
「どんな?」
「桃嘉が泣いてる夢」
「ぇ…」
「”蓮”って俺の名前呼びながら泣いてんの。
なぁ、
なんで泣いてたの?」
真っ直ぐで、真剣な目があたしをとらえる。