「じゃあ、また明日」 「うん、バイバイ…」 「…桃嘉」 蓮は、グイッとあたしの腕を引っ張った。 「えっ「隠し事、ごめんな」 そう、耳元で囁いて、帰ってしまった。 その言葉で、あたしの目に、涙がたまった。 自分の部屋に入れば、 その涙が溢れ出した。 「バカ…っ」 そんな事言うんなら… 話してよ、バカ。 たった、 こんな一つの言動で、 あたしの不安は消えて行く。