「この後…なんかあるっけ?」
「表彰式。
まぁ、俺等は関係ないけど」
「いや、仕事あるよ…?」
「ぁーそうだった」
蓮はめんどくさそうに、飲んでいたパックをゴミ箱へと捨てた。
「…桃嘉さ、来月…俺、ちょっと用事できた」
「よ…うじ??
く、クリスマスも?!」
「バァカ。その日は空けとく。
けど、その前とか…一緒に帰れねぇ」
「え…」
嘘…。
帰れないって…なんで??
「な、なんかあるの…?」
「秘密」
「…」
「安心しろ。
そんな変んことしようとしてるわけじゃねぇし」
「…」
「クリスマス、ちゃんと話すから」
「…うん」
蓮…
その言葉、あたし…信じるよ??
学校の廊下で、
そっと唇を重ねた。