「ごめんな、すぐ来れなくて」
「ううん…」
「とりあえず、戻るか。
谷口達、心配してたし。
頼まれたの、どれ?」
「え…ぁ、赤色のコーン四つ…」
「桃嘉はそれ着て。俺、持ってくから」
コーンを持って、歩こうとすると、後から勢いよく桃嘉が抱きついてきた。
「お、おいっ」
「…だけ」
「え?」
「もう…ちょっと、だけ//」
ヤベっ。
今の、かなりきた。
顔を真っ赤にして、顔を隠すように俺の背中に抱きつく。
そんな桃嘉が可愛くて、俺はそっと…唇を重ねた。
「んっ…」
隙間から漏れる、桃嘉の声。
それが俺の理性を、きらしていく。
唇が離れれば、俺は、ギュッと強く抱きしめた。
「あんまさ、俺を煽るなよ…」
「え…?//」
「めちゃくちゃにしたくなる」
顔を真っ赤にさせて、
俯く君が、
愛しくてたまらない。