「で、でも、蓮はやっぱ奈津子ちゃんみたいな子が好きなんでしょ…?」

「そのさ、ナツみたいって、どんな子?」

「スタイルよくて、胸も大きいし、可愛いし、優しいし…」

あぁ、もぅ、

涙でそう…。

恥ずかしくてたまらない。


「誰がいつ、そんなこと言ったよ。

俺がそんな奴ほんとに好きだと思ってんの?」

「ち、違うの…っ?」

「…ぁーもぅ、この際だから言った方がいいかもな」

へ…??

蓮は、チュッとあたしの頭にキスをして、優しく抱きしめる。

「俺は、スタイルとか胸とか可愛いとか優しいとか、

そういうので女を選んでんじゃない。

…俺は、桃嘉の全部に惚れたんだ」

「…//」

「桃嘉はさ、自分の魅力に気づいてなさすぎ。

桃嘉は、可愛いよ」


ギュッと力を込めながら、耳元でそう言った。