しばらくして、あたしは眠ってしまったらしい。
気づいたら、もう4時だった。
「ねぇ、蓮くん。夕飯の買い出し行こー!」
「ぇ、食料ねぇの?」
「わりっ! 頼む!」
「…わりぃけど、俺、桃嘉の側にいたいから」
「ぁ、そっか。んじゃ、俺とナツで行ってくる」
「えー!! やだやだ!! 蓮くんが行かないんなら、あたし行かなーい!!」
「バァカ、客に行かせるわけにもいかないだろーが」
「むぅー」
奈津子ちゃんはは「明日は蓮くんと行くからね!」と言って、翼くんと買い物に行った。
うぅ…ごめんね、奈津子ちゃん。
でも…本当は、
正直嬉しい。
「桃嘉、大丈夫か?」
「うん…」
「夕飯、カレーになったけど…食べれそ?」
「大丈夫だよ。ぁ、奈津子ちゃん達が帰ってくるまでに、お皿とか準備しちゃお?」
「おぅ。けど、さ」
「ん?」
「もうちょっとしてからでも良くない?」
蓮はそう言って、チュッとリップ音つきで、あたしにキスをした。