「好きだよ」 蓮にキスをされて、目が覚めたら、思わぬ言葉。 あたしは、寝返りをした振りをして、逆を向く。 その所為で、繋がっていた手が離れてしまった。 「…ったく」 蓮はわざわざ移動してくれて、もう一度あたしの手を握った。 あたしは掛け布団で顔を隠す。 タコのように、真っ赤な顔。 蓮…自惚れても、いいですか? 蓮…あたしもだよ。 あたしも… 君が、好きだよ。