しばらくすれば、ナツが笑顔で帰ってきた。


「おっまたせー♪」


その後には、あからさまショボンとしてる桃嘉。

なんかあったのか…?


「桃嘉、顔色悪いけど、大丈夫か?」

「うんっ。ありがとっ」


すっごいわかりやすい作り笑顔で言われてもなぁ…。


「桃嘉、ちょっとこい」


俺が手招きすれば、桃嘉は俺の目の前に座った。

俺は桃嘉の額に自分の手を当てる。

その所為か、桃嘉の顔はタコのように赤い。


「熱はない、けど…。熱中症の可能性あるし、こっちの日陰にいろよ」

「ぅ、ぅん…//」


顔を赤くしながら、恥ずかしそうに俺の隣に座った。


ヤバイ…すっげぇ可愛い。

今更ながら、自分の言葉に後悔した。

この体制、自分の理性は非常に危うい。