「好き…だよ//」 少し、照れくさそうに、恥ずかしそうに言う彼女が、可愛くてしかたない。 …愛しくてたまらない。 『俺もだよ』 俺は素直にそう言えない。 だけど…君には、ちゃんと伝わる。 繋がれる俺の左手と、彼女の右手。 別れるとき、何度目かわからないキスをする。 顔を真っ赤にする彼女が、また可愛くて。 俺は少しにやけながら、自宅へと帰った。