「…れーん」

「ん、終わった?」

「うん! 帰ろ!」


愛想が悪い事で、俺は女にはあんま好かれない。

だから、桃嘉の友達はみんな俺と桃嘉を別れさせようとする。


それが辛くないと言えば嘘になるけど…

別にどうでもいい。



コイツが俺を嫌いになったら、俺がまた惚れさせればいいんだ。

俺がコイツを嫌いになることはない。

絶対に。



桃嘉といると…気が楽だ。

無理せずにいられる。


女って、ずっと話さないといけないし、少しでも無愛想に返せば怒る。

けど…桃嘉は違う。

ちゃんと…”俺”を好きでいてくれる。