翌日、俺はいつもの時間に学校へと向かった。
学校につけば、俺は周りから視線の的。
全く気にしないけど。
平常心で教室に入り、真っ先に飛んできたのは、拓海。
「なぁなぁ! 第二資料室で岸本を押し倒したってマジ?!」
「はぁ?」
なんだそれ。
どこから『押し倒した』まで浸透するんだ??
「ぁーデマデマ。押し倒してねぇから」
「じゃあ、制服のままピーってのも?」
「当たり前だ」
「…2人っきりでいた、ってのも?」
「わり、それ事実」
「いいなぁー!! 岸本と2人っきりだろ?! めっちゃ羨ましい!!」
こいつがこういう奴でよかった。
こいつなら、こういう事を変な風に噂を流さない。
「ってか、お前なんで停学? 暴力事件って聞いたけど…お前ってそういうのしなさそう」
「しねぇよ、んなこと。…滅多に」
今回は、自分の気のまま…って感じだ。
自分でもバカな行動したなと思う。