「お前学校は?」
「…」
「…サボり?」
岸本はコクンと頷いた。
「今日、七夕祭じゃなかったっけ?」
「…」
「岸本」
「だ、って…飯田が、心配で…」
「は…?」
「て、停学って聞いて、鍵壊した事かなって思って、あたしの、所為なのに…」
「別にっお前の所為じゃない」
停学の理由は、鍵を壊したことじゃない。
「…ねぇ、なんで…あの2人、殴ったの…?」
「…」
「飯田…」
「…」
「…きい、たよ? あたしの事悪く言われたから、でしょ? なんで…?
なんで、庇って、くれたの…?」
不安そうに聞いてくるこいつは、多分、たいてい予想はついている。
俺の気持ち。