「これは、お前が壊したのか?」

「…」

「昨日見つけた。最後に使ったのはお前と岸本だろ」

「…はい」

「お前か、岸本か?」

「…俺っす」

「ったく。今回だけだぞ」

「うっす」


俺は早く帰ろうと鞄を持った。

生徒指導室を出て、職員室前の廊下を通ったときだった。



「なぁ、飯田ぁ」

知らない男子2人がニヤニヤしながら俺を呼ぶ。

「お前、岸本と2人っきりで資料室にいたんだってー?」

「しかも暗い放課後にさぁ」

「ヤマしいこと、してたんじゃねーの」

はぁ??


「お前そういうの興味あんじゃねぇの」


お前等は中学生男子か。

俺は無視して、下駄箱へと向かおうとする。

それがムカついたのか、更に言ってくる。