放課後になり、帰ろうとした時だった。


キーン コーン カーン コーン


『えー1年A組の飯田蓮。至急生徒指導室に来るように』


”生徒指導室”


おもいつくのは、一つ。


…やべ。


「れーん、お前なにしたんだよ〜!」


拓海がゲラゲラ笑いながら、からかってくる。

こっちは笑い事じゃねーっつの。


俺は鞄を持って、生徒指導室に向かった。

生徒指導室前には、すでに生活指導の坂上が立っていた。

そして、坂上の手にはビニール袋。

その中には…壊れた鍵。

いや…俺が壊した鍵。



…やっぱりな。