「告らないの?」
「ふられるのわかってする人がいますか」
「はぁ?」
「好きな子いるんだって。この前告白してた子にそう言ってふってた」
「…あんたもつくづくバカだよね。そんな男好きになって。あんたなら告白すればすぐオーケーもらえるのに」
「なにそれ」
「独り言」
「??」
あたしはリップクリームを取ろうと、ポーチを開ける。
そこには、飯田からもらったイチゴ飴の袋。
ゴミだけど、捨てられない。
あたしの中じゃ、
宝物みたいな存在になっている。
バカだよね、あたし。
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