「なぁ、今日」
「無理、先約」
「…最後まで言ってねーし」
「どうせ、”ゲーセン行こうぜ”だろ。俺は桃嘉と帰るし、第一ゲーセンは嫌いだ」
「相変わらずラブラブなのな…」
「普通だ」
「ふぅん…。お前、他の女にも桃ちゃんと同じように接したら、絶対お前に惚れる奴いると思うけどねー」
「接したくないし、惚れられたくない。それと、桃ちゃんやめろ」
「へーへー」
別に…。
俺は”無愛想”だとか”性格悪い”だとか、噂されたって気にしない。
だって…
俺が良く思われたいのは、たった一人…。
「拓海ー帰ろうぜー」
「おー! じゃあな、蓮!」
「おー」
拓海が帰って、俺はタオルを顔に被せ寝る体制に入る。