最後に映ってた
刹那の顔があたしの
スキな笑顔で
…もう一生聞くことの
できない
“好き”と“愛してる”
の言葉…
あたしの目には
流れ続ける涙――

そんなあたしに拓哉は
『俺がやれば?
って喋ったんだ…。
麻衣がムービーで本当の
こと言ってくれたん
だったら刹那も真実を
ムービーに託せば?
って…。
もう少し早く見せてれば
麻衣と刹那…
付き合ってたかも
しれないのに…
刹那…事故に遭わなくて
済んだのにっ』

『拓哉の…せいじゃない。このムービーいつ
撮ったの?』
『刹那がドイツ帰って
きてから。
ムービー撮り終わって
ネックレスと指輪
買いに行ったんだ…』