月日は流れてあたしは
20歳を迎えていた。
人生で一回の成人式に
出席した。
会場につくと懐かしい
顔ぶれがいっぱいあった。
『麻衣っ!!
久しぶり〜』
久しぶりに見る由夜は大人っぽくなってて
カッコよく思えた。
由夜は今保育士になって
夢を叶えた。

由夜の話しによると陸人は大学に通ってて
高校のとき好きだった人と付き合ってるらしい。
そして…拓哉。

『よっ!麻衣…由夜も』
『拓哉…』
拓哉はあれからあたしの
悩みごととか相談を
聞いてくれてる。

『刹那の携帯見た?』
刹那の携帯…。
引き出しにしまったまま
見ることが出来ないで
いた。
中身を見るのが怖かった。それでも一日も
刹那のこと忘れたこと
なんてなかった。


『まだ見てない…。
机の引き出しに入ってる』『ならちゃんと
見てやって』

無事に成人式が終わり
拓哉と一緒に
あたしの家に向かった。
あたしは今まで
見れなかった刹那の携帯を机の引き出しの中から
取り出す。


『そのデータだよ』
あたしは拓哉に言われた
データを開く。