『答辞で言ったとおり…
アメリカいた時も
刹那のことしか浮かばなくて…忘れられなくて。
いっぱい泣いた。
本当はメールか電話しようとしたんだけど…
きっと気持ち言って
しまいそうで…
出来なかったんだ。』
あたしはあの時の自分を
思い出しながら
喋った…
あたしの目には
涙がたまる。


『刹那も…俺に電話
するのいいけど…ドイツの話しじゃなくて
麻衣のことだけだった。
今の麻衣と…同じこと
喋ってた』


さっきから気になってた…刹那は稚沙と
付き合ってるんじゃ
ないの…?
それに…同じこと
言ってたとか嘘でしょ?

『そんなの…ありえない』あたしが言った言葉に
拓哉は真っすぐ
あたしの目を見て
『麻衣…麻衣と刹那は
両思いだったんだ』
その言葉を聞いて
混乱するあたし…。