『麻衣…話せる?』
『うん…大丈夫だよ。』
あたしと拓哉は刹那が
使っていた部屋へと
移動する。

ガチャ―――

久しぶりに入る刹那の
部屋…
あの時は元カノの
ゆうかさんが突然現れた
んだっけ。


『麻衣…話し聞いてくれる?』
『…うん』
拓哉の顔がいつもより
真剣になる。

『あいつさ…ずっと
麻衣だけだったよ…
いつも麻衣のこと見てた。あいつ…麻衣のこと
一目惚れだったと思う。
俺にすげぇ麻衣のこと
話ししてたし』
一目…惚れ?何で?
そんなはずない…
そう心の中で思っている
あたしに拓哉は質問
してきた。

『麻衣…優香さん見たことあるでしょ?』
『あるよ…綺麗な人だった…』

『正直言って…
俺あの二人別れると
思ってなかった。
相思相愛って感じだった
からさ。
中学ん時だよ…
あの二人付き合ったの。
刹那が中1で優香さんが
中2の時…。
調度1年たとうとしてた時…刹那な偶然見たんだ。
優香さんが他の男と
キスしてたところ…。
それで二人別れたんだけど…刹那ずっと
忘れられなかったんだ』