『どこ行くの?』
『まだ内緒っ。着いてきて』

どこ行くんだろ?刹那の後を着いて行くあたし。
回りを見渡すと広い花畑についた。
『ここ…連れてきたかった』
『きれい』
一面に花が咲いていて中心にはベンチが置いてあった
あたしは一瞬にしてこの場所を気に入った。
『刹那っベンチ座りに
行こう!』
『そやな…
チャリ漕ぎすぎた』

あたしと刹那はベンチに座る。
二人は端っこに座って
真ん中が少し空いていた。
――なんか…付き合いたてみたい
そんなことを思った。

『何でこんないい場所
知ってるんの?』
『ちょっとな…
思い出の場所なんだ
俺にとっての…』

少しだけ苦笑いして話す
刹那……
『あたしに教えてよかったの?』
『いいに決まってんじゃん!俺少しだけ寝てぃぃ?』『ええよ…30分たったら
起こすから』

刹那の思い出の場所かぁ…綺麗な場所
ふと…刹那の顔を見ると
あまりにも寝顔が可愛くてつい携帯のカメラで撮ってしまった。

ずっと寝顔見ててもいいかな?
すると…
『………か』
『何?刹那…って寝言か』思わず聞き返してしまった自分…
するとまた刹那が寝言を喋った。
『ゆう…か。スキ…だ』