ガラガラ――

部屋の中には色んな人の
姿があった…
陸人も刹那のクラスの
人も担任も…由夜も…
そして…稚沙も。

『…刹那?』
名前を呼びながら近寄って刹那の手を触ってみる。


なぁ…刹那?
自分が死んでしまうと
わかったから…
あたしの夢の中に
出てきたの?
少しでもあたしが
驚かないように…?

馬鹿だよ…。
驚くに決まってんじゃん。夢の中に出てきたの
だって驚いてるんだよ?


それにあたしは……
あんたのことが…
刹那のことが……
スキなんだから。


『本当に天国に
逝ったんだね……。
もうすぐで卒業だよ?
なのに…何で!?
何でよ…刹那?
また笑顔見せてやっ!!
刹那ぁっ…』


あたしの声が部屋に響く…

人目なんて気にしなかった…。
みんなの前で
いっぱい泣いた。
そんなあたしを由夜は
抱えて廊下にある椅子に
座らせてくれた。

『黒崎のこと…めっちゃ
好きだったんだね。
思う存分泣きや…。
黒崎の葬式…卒業式の
次の日だって。
辛いと思うけど…
頑張って行こうね』

あたしは泣きながら
聞くことしか
出来なかったてる。

そしてあたしは
一つの決意をした。