『また笑顔見せてやっ!!刹那ぁ…!!』
あたしの声が部屋に響く…

3月19日…
今日はあたしが受けた
就職先から知らせが
来る日。
由夜も付き添いで
一緒に学校にきてくれた。
『ほんまに心臓バクバク
いってる』
『落ち着いてっ!
受かってるって…あたし
だって受かったんだから』そぅ…由夜は先週
合格通知をもらった。
短大で最も難しいと
言われるとこに一発で
合格した由夜。
由夜があたしを落ち着かせてる時に担任の
先生がきた。

『おぉ…佐倉。
今電話きてな…合格だって言ってたぞ!』
『あたし合格したの!?
よかったぁ』
合格したことの嬉しさと
緊張してたあたしは
泣いてしまった…
また由夜は呆れた顔をしてあたしを宥めてたっけ。

すると由夜が
『卒業式の答辞って誰
やるんですか?』
『五組の刹那やったはず』『そうですか。』

刹那が…卒業式で答辞
よむんだ。
きっとこれが最後になる。ちゃんと心に刻まないと。

それから先生にお礼を
言ってあたしは由夜と
別れた。
家に着いたあたしは無事に合格できたことを
家族に伝えた。
伝え終わりあたしは
自分の部屋に入り
刹那のこと考えてた。