『麻衣が決めたんなら
それでいいと思う。
話してくれてぁりがと』
それからの日々あたしは
介護福祉の本を見て勉強
する日が続いた。
早くてもう3月10日に
なっていた。
卒業まで後…12日。
もうカウント出来る
くらいにまでに迫ってる。
あたしは家庭科の先生に
福祉のことを聞きに
廊下を一人で歩いていた。外眺めながら歩いてた
あたしは誰かに
ぶつかってしまった。
『すいませんっ』
謝りながら相手の方を
見ると…刹那だった。

就職のためなのか…
刹那の髪は黒に戻ってて
何個もあいていた
ピアスの穴はふさぎ
かかっていた。
『大丈夫か…麻衣?』
『うん!大丈夫!
刹那は…就職どぉするの?』
『俺は通訳やりたい。
英語スキだし。
もっとかかわってたい。
麻衣は?』

やっぱり刹那は
通訳なんだ。

『あたしは福祉の仕事に
就くことにしたんだ』
『麻衣に合ってる』
『ぁりがと』
少しだけ沈黙が流れる