するとキュッキュッって
向こうから歩いてくる
足音が聞こえて
音がする方に目をやる。
こっちに歩いて来てる人は刹那だった。
少しの間…刹那のこと
見たあとまた俯く。
やっぱり刹那…
雰囲気かわった…
そんなこと思ってたら

『久しぶり…麻衣』
あたしはすぐに刹那の方を見た。
自分の中で何が
起こったのかわからなかった。
『おーい…麻衣?』
二回目の刹那の声に
あたしは要約理解した。
刹那が話しかけて
くれてる…
あたしはまた泣きそうに
なったのを無理に
笑顔に変えて

『久しぶり刹那!
さっきお化け屋敷入ったよ!』
『って麻衣と由夜
驚かなかったんだろ?
他の人は涙目になりながら帰るのによぅ』
あたし普通に刹那と
話せてる…

『じゃあさ…なんか
ちょうだい?なんてね』
『俺つけてる
指輪でもいい?』
『ほんとにくれるの?』
『手出して…
俺いつも付けてるやつ
だけどこんなんで
よかったら貰って』

『えっでも…
いつもつけてるの
貰っていいの?』
『いいよっ。
新しいのと取り替え
よぅと思ってたし』
『ありがと…刹那』
『いえいえ』