帰りながら由夜と
いろんな話しをした。
『そーいえば…
麻衣ってまだ黒崎のこと
好きなの?』
『ん?……ぅん。
ずっと好きだったよ。
アメリカにいた時も…
忘れよぅとか思ってた
のに。
無理に諦めないことに
したんだ。
好きなままでいぃやって。刹那に…彼女いるのに』

『そぉ…みたいだね。
でも黒崎のことあんま
噂みたいなの流れないし
誰だかわかんないんだ』
由夜は知らないんだ…
稚沙が彼女だって…。
言った方いいのかな?
でも…何となく
言わない方がいいよぅな
感じがする。

『そっか。
文化祭…彼女と
歩くのかな?』
『麻衣…もし黒崎が彼女と歩いてるとこみたら
あんたがっ』
『大丈夫だよ!あたしは…彼女いるの知ってて
刹那のことスキ
なんだから……。
しょうがないよ…。
刹那は本命の子が大切
だろうし…』

『でも…言うことと見るのは違うって!
現実思い知らされる
だけ…。
泣くかも知れないんだよ!』
『刹那と彼女に行き会わなければぃぃだけ。
由夜…気持ちは嬉しい。
でもそんなに心配
しなくても平気だよ。
あたしは大丈夫だから!
泣かないから!