『もしかして…会話
聞いてたのって』
『二人とも…
付き合ってたんだね。
ビックリした。
てか…あたしの告白…
意味ないじゃん。
付き合ってるんだったら
喋ってくれても
いいんじゃないの??
あたし一人…馬鹿みたい。ほんた…ムカつく。
刹那のことっ…
スキになるんじゃなかった。』

思ってないことを口にしてしまった自分。
その瞬間あたしの
左の頬が痛くなる…

『ほんまやとしてもっ
言っていいことと
悪いことあるじゃん!』
『やめろって!
でも…今のは傷ついた』

『なんでよ…なんで?
稚沙のこと庇うの?
そーだよね…彼女
だもんね。
もぅ……いい。
ほんまお似合いだよ…
二人とも!
刹那なんて何処へでも
行けばいい。
あたしも…明日から
アメリカに留学するの。
黒崎くん…米倉さん…
お幸せに』


あたしはその言葉を言って逃げるようにその場から
立ち去った。
“お幸せに”とか
本心なんかじゃない。
あたしは涙を流しながら
家に帰った…



稚沙言ってたじゃん。
“関わりたくない”
“無理”って…

“あたし好きな人出来た”ってその好きな人は…
刹那だったの?