屋上の静けさがいっそう
あたしの涙を誘った…
今までの恋以上に真剣に
なってた…

無理だとわかってながら
刹那のことスキになって。刹那のこと本当にスキで
刹那のことだけ見てた。
たくさんの思い出…
貰ったなぁ。
出来れば刹那と付き合って刹那のこと…
幸せにしてあげたかった。そろそろ稚沙のとこ
行かなきゃっ。

あたしは稚沙が待つ
自分のクラスに向かった…あの教室には刹那への
思いがいっぱい
詰まってるなぁ〜。
なんか話し声聞こえる

あたしは教室の少し
開いてたドアのすき間から中の様子を見てみた。
その瞬間…
あたしの体は固まった。

なぁ…稚沙。なんで
刹那と一緒にいるの?

『刹那…どぉするの?
麻衣からの告白』
稚沙はいつ刹那のこと
黒崎から刹那って呼ぶ
ようになったの?
あたしといる時はいつも
黒崎って呼ぶのに…

『麻衣には告白の返事は
しない。
言えるわけないじゃん』
『そーだよね。
麻衣に喋るの?
あたしらが付き合ってる
こと』

あたしは耳を疑った。
嘘…やろ?
付き合ってるって…

『麻衣には言わない。
稚沙もその方いいだろ』
『うん!
刹那…好きだよ。大好き』