『当たり前だって!
同じ班だしな』
笑って言ってくれた陸人

『麻衣はあたしの
親友だもん!』
涙を流しながらだった
けど…必死になって
伝えてくれた稚沙。

『陸人と米倉の言う通り。麻衣は大事な友達だしな。早く元気になって
もらわないと困るしな』
真剣なのに…
その想いはどこか重くて
いつも優しい…刹那。

『みんなと友達で
本当によかった。
心配してくれてぁりがと』『今日俺泊まるな。
麻衣と話したいこと
あるから』
『じゃああたしら帰るな!麻衣っ明日来るから』
『明日ね!』
稚沙は言い残して陸人と
病室を出て行った。

『あいつら…気使ってるのわかりすぎ』
ちょっと苦笑いを
浮かべながら喋る刹那。
『だね…。
話したいことって何?』
苦笑いしていた刹那の顔が真剣になる。
思わずあたしも
真剣になる

『麻衣…ごめん。
俺がちゃんと掴んで
なかったから』
『刹那のせいじゃない。
あたしから手放したんだし…。
だから刹那のせいじゃないから』
『でもっ…』
『もぅいいから。
そんなに自分のこと
責めたら駄目だよ…。
それに…あたしはちゃんと生きてるし!』