プップップ―プルルル
繋がった!!
後は刹那が出てくれるか
どうか…
刹那出てっ!!

『麻衣っ!?大丈夫か?』
『なんとか…大丈夫。
でも足とか腕血まみれで
歩けない。
刹那…助けて』
『今っ先生たちと
探してるから…
待っててやぁ!!』

やばい…頭
ふらふらしてきた…
『刹那…待ってるから』

プープープー
…そう伝えて電話を
きった。


冷えてきた体。
石にぶつけた所が
自分でも目を背けたく
なるほど
青くなって腫れている
部分がいたる所にある。


刹那…早く来て。
あたし…もぅ駄目かも。

刹那…刹那…


ずっと心の中で刹那の名前を呼び続けて
あたしはまた
意識を失う――