「ここは、どっちに曲がるんだ!?」


「えっと…右…です」


ここを曲がったら


家から大分離れた海に着くんだ…


ごめんね…ちょっと寄っても良いよね!?



まぁ私の顔色が悪いのに気づいたのか



「なぁ…ここに家はないだろ!?さすがに…」



ははっ…


簡単にバレちゃってるし


「先生…ちょっと停まってくれないかな…」



「ん!?どうした?」



あっ…やば

涙が…ダメダメ我慢しなきゃ…


でも…


「尾崎こっち向いて!?」


お願い先生…そんなに切なそうな顔しないで!?


泣いちゃいそうだから



「おいっ!」


いきなり肩を掴まれ、無理矢理に顔の向きを変えさせられた