「せ…先生!?」


「ん~…?」


「すみません…ゆっちゃんが色んなコト言っちゃって…あんまり気にしないで…ください」





シーン



んも~また沈黙だよ…



この沈黙を破ったのは、私ではなく先生だった



「なぁ尾崎!?」



「は…はい!!」


「尾崎の家って、こっからどのぐらい時間かかるんだ?」



あっそっち…


「あーえっと…30分ぐらいです…たぶん」



ちょっと遠いんだよね…


「そっか…」





シーン



だから~沈黙はもういいよ~


「あ…あのさ」


「はい!?」



「良かったら、車で送ってやるよ!!」


えっ!
一瞬聞き間違いかと思ったけど、ちゃんと聞こえた


「え…そんな…良いんですか!?迷惑じゃ…」



「ねぇよ!!迷惑なわけない!」


!!!!!!!


先生が私の両肩をガッチリつかんで、言った


「先生!?」


「わ…悪い…」


先生は慌ててパッと肩から手を離した


「ホントに良いんですか!?」


「あぁ…送ってくよ!心配だし、途中で倒れられても困るしな!!」




夢見てるんじゃないだろうか…



頬っぺたをつねってみる


「いっ痛い!」



「いや…夢じゃないから」


先生がプッと笑った



「やっと笑ってくれた♪」


「ん!?」


「だって、さっきから無言が続いてたから、嫌だったんですよ!」