『わたしっておかしいのかな? こんなに過去のこと引きずって いつまでも前に進めない。 自分でもダメだって、 変わらなきゃって思うのに なにも変えられない。』 私は泣いてしまった。 『皐月、そう急ぐなよ お前はまだまだ若いんだし、 時間もたくさんある。 ゆっくりでいいんだよ。』 康平は小さな子供をあやすように 私の背中をさすってくれた。 お互いそれ以上なにも言わず そのまま私は泣きつかれて眠った。