20××年.7月のとある暑い日






1-Aの教室で
窓から吹く生ぬるい風を
乏しく頬に感じる日々




ブドウジュースを
チュチューという効果音
と共に吸い込む依瑠ヵが
チョー気だるい目つきで



こっちを向いた







「何ー?」


視線に気づいたあたしが
依瑠ヵが何か言い出す前に
依瑠ヵに聞いてみる