二人の勝手な憶測だというのに、私は恥ずかしさから顔を紅潮させてしまう。


「麻有、顔真っ赤だよ」


私の顔を見て、さくらちゃんが笑いながらその頬を突っつく。


「麻有もようやく恋に目覚めたか」


「目覚めたってそんなこと……」


――ないもん、多分。


「じゃあ、ちょっと目を瞑ってみて」


「え?何いきなり」


「いいから!質問に素直に答えてね」


「う、うん……」


わけも分からないまま目を閉じ、何を聞かれるんだろうかと頷くと。