李香は仕方なく、その青年の話を聞く事にした。


もちろんその話が終わったらさっさっと帰ってもらうつもりで。



「おい」


「なにか?」


「聞けよ」


「聞いてますよ」


「オレの方を向け」



李香は話は聞いていた。


それは、机に向い明日の学校に予習だろうか。


教科書とノートを開けせっせっと書いている。



「早く用事済ましてくれません?」


「別にオレは無理矢理こっちに向かしてもいいんだけどな」



その言葉が本気な感じだと感じ取って、一旦手を止めて青年の方に向き直った。