全体に無関心な李香でも本物(らしい)炎を目の前の炎には驚いた。


冗談ではないのかと思ったが出している炎を弱めることもぜず、逆に炎を大きくしていた。


その大きさは手の平に収まりきらない程だ。



「冗談じゃないんですよね?」


「今から死ぬような奴に説明なんかする必要はねえよ」



その後も何か言っていたが、それよりもすぐ側までに来ている炎が恐かった。


赤い炎が体を包みこんでいくのを感じたが、熱いはずが何故か急にものすごく寒くなった。


李香を包みこんだのは氷だった。通りで寒いはずだと李香は関心した。今まで死ぬ間際だったのにすぐに普通の思考回路に戻るところがやはり無関心な李香らしい。