それを見た紅牙の額に、ピキ、という音と共に明らかに我慢の限界なのだろう薄い線が浮かび上がったのだろう・・・多分。



「好き勝手に言っていい気になってじゃねえぞ。このクソガキ」


「貴方もガキでしょう。人の事言えますか?」


「"人間"とオレを比べんな。こっちは見た目以上に長く生きてんだよ」


「じゃっ、『化け物』」



さらっと軽い悪口を言ったつもりが、その人物にとっては地雷だったらしく本気でキレた。



「もういいお前・・・・・・死ね」



紅牙は手を前に出して手の平に赤い光を集めだした。それは次第に炎に変わった。