朝、登校するのが一番嫌い。

『ファイブの皆様、おはようございます。』

こんな声しか聞こえない。

亜樹と那見だけは笑顔を振りまく。

教室に着くと、やっぱり人に囲まれる。

『何部に入られますか?』

とか、

『テニス部の体験入部しませんか?』

とか、スポーツが盛んらしいこの高校ならではの質問をされた。

「体験入部なら、、、」

と言う亜樹、那見に対し、、

瀬衣と理央は、

「部活、興味ねえ。」

と冷めたように言う。