そんなんで、

毎年だるすぎる学校初日は終わり、

家に帰ろうとする。

靴を履いたその瞬間、

ぞろぞろと出てきた女達に、

声をかけられる。

『私たち、カラオケに行くんですけど、一緒にいかがですか?』

そのグループの中心っぽい女が

李佳を見つめて言う。

すると、那見はふわぁぁとあくびをしてから、

「俺、眠ーぃんだよね。早く帰って寝たいしさっ、だから、今日は駄目。」

そう言った後、すぐ、にこにこする。

『ごめんね、那見くん、眠いってしらなくて、、』

那見のスマイルには誰も勝てない。

それに自分でも気付いている那見は、

上手に利用してる。