『じゃあ、最後は、、青木那見くんっ』

「はーいっ!えっと、名前は青木那見です。一年間よろしくねぇー!」

那見のかわいいスマイルには、

誰でも惚れる。

那見に裏があるなんて誰も知らない。

『那見くんは、どんなお菓子が好きなの?』

「え、お菓子は全部好きー!!」

『那見くんの好きなタイプは?』

「んー、化粧が薄めの、かわいい感じの子」

『那見くんの好きな色は?』

「何でも好き、でもカラフル過ぎなのは嫌。」

那見が答えるたび、女子はノートにメモする。

那見への質問だけは、

毎年、スムーズだから、

女子はなんでもかんでも質問したがる。

でも、那見の答えはいつもウソだらけ。

女子はそんなの気付かないから、

那見が答えるのを聞いてすごい喜んでいる。