『次っ、西川理央くん』
ダルそうに立ち上がり、
ネクタイを少し緩める。
「俺、理央、、、。はい終わり!」
いつも通り、一番短い。
『どっ、どうしたら、理央さんみたく強くなれますか?』
男からの質問。
理央は男のあこがれらしい。
「別に、普通に、、」
そう言って、無表情のまま居る。
『理央さまは、甘い物、好きですか?』
「別に、普通。」
理央のそっけない会話でも顔を赤らめる女。
『理央さまの携番、下さい。』
「俺、電話しない。」
理央ファンは積極的なギャル系が多い。
でも、理央にはあっけなく断られる。
空気を読んだ担任は、
『理央くん、ありがとう』
と言って、座らせた。