それから、またキス。
そして……
言葉よりも、体でお互いの気持ちを感じていた。
『ねぇ、洸太…私、彼氏いるんだよ?』
今さらだけど、話さなきゃならない。
二人は夢から覚めたように現実に戻っていた。
そう、私には大事な彼氏がいる。
洸太に抱かれた後で、こんな話をするのは気が引けたけど、
これからの二人には大切な事だった。
『知ってるよ、梨花もしかして後悔してる?』
『ううん、そうじゃない…けど、私どうしたらいい?』
洸太は少し間を置いて考えてから、
『ズルいかも知れないけど、梨花が考えて答え出せばいいよ。俺は知ってて梨花を抱いたんだ…だから、梨花が好きなようにして?』
『それって、私はセフレでいいって事?』
『違うよ…でも、無理に別れろとかは言いたくないんだ…』