─俺んち寄ってけ─


そう言われてから、急に酔いが覚めてきた。


(私…そんなに酔ってないよ?どうしよう…)


私の心配をよそに洸太も随分お酒のペースをあげていた。


(二人で飲むの初めてだから、私のお酒の強さ知らないのかな…)



帰る時になったら、一人で帰れると伝えようと、


あまり気にしない事にして、

私はまた勢いよく飲み出した。




時間は朝5時を回っていた。


『そろそろ帰ろ?』


私がそう言うと、洸太もそう思っていたみたいだった。


ノブにまたねって声をかけて店を出た。