『なぁ、梨花』


圭輔くんが私に話し掛ける。


『ん?』


『俺って昔から真面目だったよなぁ〜?』


私に聞きながら目はしっかり愛美を見てる。


『あぁ…どぉかなぁ?常に周りには女の子がいたイメージだけど…でも、好きな女には一途だったような気がするけど…』



私が答えると、愛美は真っ直ぐ私の顔を見てた。



『だろ?だから安心しろよ』


そう言って圭輔くんが愛美の頭にポンっと手を乗せた。



愛美が圭輔くんを見つめてる。



(うゎ〜居づらい雰囲気だなぁ…)



見ているこっちが恥ずかしいくらい二人の想いが伝わってくるようだった。




『うん。』



愛美は小さく頷いて、また私の顔を見て



『私、圭輔くんと付き合う事にします。』




と言った。