─それから15分くらいして、圭輔くんが来た。
『お疲れ〜、二人で俺の噂でもしてたか〜?』
笑いながら何気無く愛美の隣に座ってる。
愛美はまた真っ赤になっている。
(…完全に愛美の負けだな。)
そう思いながら、しばらく二人を見ていると、
愛美は注文したり、料理を取り分けたりしていて
圭輔くんは愛美に甘えまくってあれこれ頼んだりしていて、
6つも歳が離れてるのに、まるでお母さんとやんちゃな子供みたいで
二人でいることがとても自然に見えた。
(意外と二人は合ってるのかも…愛美は、やっぱ思ってた以上に大人だな…)
二人は完全に私がいることを忘れてるような、
何年も付き合ってきたラブラブなカップルみたいで
私は話すのも忘れてずっと二人を見ていた。