『おはよぉございまぁす』

次の日、出勤すると愛美がロッカーからひょこっと顔を出す。


『おはよぉ愛美。昨日話した事は店では内緒だからね』


小さい声で耳打ちする。



『わかってますって!任せてくださいよっっ』



そう言って愛美はニッと笑う。



(ほんと愛美は可愛いなぁ)


いつの間にか、愛美が大好きになっていた。




─いらっしゃいませ〜─



店のドアが開いた。



『梨花さぁ〜ん、3番お願いします。』



ボーイに呼ばれて用意する。



『はぁ〜い』



(早いなぁ〜休憩してないのに…)



『愛美も用意できたら、ヘルプおいでよ』



そう言ってロッカーから客席へと向かった。